現代社会は、社会構造の変化やIT化により、人と人とのコミュニケーションが希薄になりつつあり、自分の思いをうまくことばにすることができず、お互いの気持ちが伝わらない等、友人関係やビジネス、ひいては社会生活にひずみが生じはじめています。
わたしたちは、これらの事実を踏まえ、広くすべての市民に対して、社会生活に最も必要な話す能力を磨き、自らの考えや思いを相手に伝え、相手の気持ちを聴くことでコミュニケーションが保たれることを認識し、活かすことの大切さの普及に関する事業を行うためには特定非営利活動法人法の精神が最も合致すると判断し、この度、特定非営利活動法人を設立することにいたしました。
この法人は、時代の要求に応えるべく、話し方勉強会や話し方教室を開催し、まわりの人とのよりよい人間関係を築き上げる手助けになるよう運営していきます。そのために、話し方指導者の育成や派遣、話し方コンクールの運営や支援、教材の作成や発行にも力をいれ、より多くの人々が豊かで充実した社会生活をおくることを切に顧っています。
昭和40年代から社団法人言論科学振興協会の「話し方教室」受講生のうち多摩地区居住者が自主的勉強会の集まりが組織化されました。その中から指導者の資格を取得する者が現れインストラクター会を誕生させました。両者の協力で年一度のイベントとして「話し方コンクール」を開催し、令和元年の今年44回を迎えます。
この機において、「社会生活に最も必要な話す能力を磨き、活かすことの大切さ」を広く普及させることを目的に平成13年3月に協会として設立されました。